非常用発電機の燃料交換時期・方法を解説!注意点も紹介

2026/05/07

非常用発電機は、停電や災害時に電力を確保するための重要な設備です。
しかし、いざという時に確実に稼働させるためには、機械部分のメンテナンスだけでなく燃料の管理も欠かせません。

特に日常的に稼働する機会が少ない発電機では、燃料が長期間保管されることが多く、気づかないうちに劣化が進んでいる場合があります。

本記事では、非常用発電機の燃料交換の必要性や適切な時期、交換方法について解説します。

 

非常用発電機の燃料交換の必要性


非常用発電機に使用される軽油や重油は、長期間の保管で徐々に劣化します。
時間の経過とともに酸化が進み、水分の混入や微生物の繁殖、スラッジの発生といった問題が起こりやすくなるのです。。

燃料が劣化すると、燃料系統の詰まりや燃焼不良を引き起こし、発電機の始動不良や出力低下につながるおそれがあります。

非常時に確実に稼働させるためにも、燃料の状態を適切に管理し、定期的に交換することが重要です。

 

怠るリスク・危険性

非常用発電機の燃料が劣化すると、フィルターや配管の詰まりによって燃料供給不良が発生する恐れがあります。

こうした状態になると、さまざまな不具合を引き起こします。

例えば、燃料が正常に供給されないことで始動できない、あるいは本来の発電性能が発揮できないといった問題が生じます。また、黒煙や白煙の発生、排気ガスの増加、異常振動などにつながる場合もあるでしょう。

これらの影響により、非常時に発電機が正常に稼働しない、または十分な電力が供給できない可能性があります。

その結果、設備や業務の停止を招き、損害の発生につながる恐れもあります。
こうしたリスクを防ぐためには、燃料の補充だけではなく、定期的な交換を含めた適切な管理が重要です。

 

【非常用発電機】燃料交換の時期・方法


非常時に発電機を確実に稼働させるために、燃料交換は重要ですが、どのようなタイミングで実施すべきでしょうか。

燃料種類と合わせて、交換時期の目安と具体的な方法について解説します。

 

交換時期・タイミング

交換時期は使用している油種により異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

・軽油:1~3年程度
・重油:3~5年程度

ただし、これらはあくまで目安であり、発電機の設置環境や点検状況によって変わります。
例えば、燃料タンクが屋外に設置されている場合や、気温変化の影響で結露が発生しやすい環境では、水分の混入により燃料が劣化しやすくなります。

また、試運転の頻度が低く長期間使用していない場合も、燃料の状態が悪化しやすいため注意が必要です。

燃料の交換タイミングとしては、燃料の色が濁っている、異臭がする、スラッジ(燃料中に発生する汚れや沈殿物)の発生など変化が見られる場合は、交換時期の目安に関わらず早めの対応が求められます。
そのため、定期点検などで燃料の状態を確認し、適切なタイミングで交換することが重要です。

 

交換方法

燃料の交換方法は、大まかには古い燃料を抜き取り、タンク内を清掃したうえで、新しい燃料を補充する流れで行います。

まず、タンク内に残っている燃料を適切に抜き取りますが、この際に底部にたまった汚れや沈殿物も合わせて除去することが重要です。

次に、タンク内部の清掃を行い、付着した汚れや不純物を取り除きます。
清掃が不十分な場合、古い燃料や汚れが残り、新しい燃料と混ざることで再び劣化を招くおそれがあります。

最後に新しい燃料を補充しますが、作業中に水分や異物が混入しないよう十分な注意が必要です。
さらに、劣化した燃料を使用している場合は燃料フィルターにも汚れが蓄積している可能性があるため、燃料フィルターも合わせて交換することが望ましいといえます。

 

燃料交換に関する注意点

燃料の交換・入替を実施する際には、安全面・作業ミス、廃油処理などの問題があるため、専門的な知識や経験のある業者へ依頼することが望ましいといえます。

安全面では、燃料は引火性があるため火気厳禁であり、作業時には十分な換気も求められます。危険物を取り扱う作業であることから、慎重な対応が必要です。

また、燃料交換の際に水分やゴミなどの異物が混入していないか、清掃不足や抜き取り不良によって再劣化が起きていないかを確認することも重要です。

作業方法を誤ると、新しく入れ替えた燃料が再び劣化し、かえって不具合を招くおそれがあります。
さらに、交換後に発生する廃油についても適切な処理が求められます。不適切な処理は法令違反となる可能性があり、個人で処理業者を手配するのが難しいケースもあります。

このように、燃料交換にはさまざまな注意点が伴うため、安全かつ確実に実施するためにも、専門業者への依頼を検討することが重要です。

 

非常用発電機の点検・メンテナンスのご依頼なら

非常用発電機を非常時に確実に稼働させるためには、機械部分のメンテナンスだけではなく、燃料の劣化を防ぐことも重要です。

発電機を長期間運転させない場合、燃料が劣化し、本来の性能を十分に発揮できなくなるおそれがあります。

燃料交換は一見簡単に思われがちですが、危険物を取り扱う作業であり、また再劣化を防ぐためにも適切な手順で実施する必要があります。

そのため、安全かつ確実に行うには専門業者へ依頼を検討することが重要です。

なお、燃料交換は各種点検やメンテナンスと合わせて実施することで、効率的に対応することも可能です。弊社では燃料交換だけでなく、各種点検やメンテナンスにも対応しております。

燃料交換や発電機の維持管理についてご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。